空の下

フリーランスの編集者/ライター、佐藤の日記です。主な仕事に『栗村修の気楽にはじめるスポーツバイクライフ』『栗村修のかなり本気のロードバイクトレーニング』(いずれも洋泉社)、雑誌『バイシクル21』連載「輪上生活」など。ほかにも雑誌、WEBへの執筆多数。sato.takashi0970あっとgmail.com

「モテキ」、「ティファニーで朝食を」、古谷実、または人と繋がること

 「ティファニー…」の最後、ポールは「人のものになりあう事だけが幸福への道だ」と言い、ホリーはその言葉にめでたく説得されるが、「モテキ」の最後、夏樹の思想ないし無思想は全く逆だ。しかし終わり方としては「モテキ」のほうがいい。夏の校舎の寂寥感と見事な調和。
 映画の最後の無名のネコ。ネコ好きならよくわかるだろうが、彼女たちは永遠のヒロインである。

 「モテキ」のこのテーマは優れて現代的な問題だと思うが、漫画界において第一人者に挙げなければならないのは、やはり古谷実だろう。