空の下

フリーランスの編集者/ライター、佐藤の日記です。主な仕事に『栗村修の気楽にはじめるスポーツバイクライフ』『栗村修のかなり本気のロードバイクトレーニング』(いずれも洋泉社)、雑誌『バイシクル21』連載「輪上生活」など。ほかにも雑誌、WEBへの執筆多数。sato.takashi0970あっとgmail.com

漫画、アニメ

「モテキ」、「ティファニーで朝食を」、古谷実、または人と繋がること

「ティファニー…」の最後、ポールは「人のものになりあう事だけが幸福への道だ」と言い、ホリーはその言葉にめでたく説得されるが、「モテキ」の最後、夏樹の思想ないし無思想は全く逆だ。しかし終わり方としては「モテキ」のほうがいい。夏の校舎の寂寥感と…

「非実在青少年」メモ

今朝朝日に上記問題についての竹宮恵子とアグネス・チャンの対談あり。ネット上では相当に不毛な議論?が盛んなようで、しかもオタクはどうも反対しなければならないらしいくあまり近づきたくないが、重要な問題ではある。 反対派のよくいう、「メディアによ…

ナチュン完結

都留泰作「ナチュン」が昨日発売のアフタヌーンで完結した。 凄い漫画。黒い「穴」、すなわち人間の永遠の課題、ウィトゲンシュタインのいう「問題」、加藤周一の言葉を借りるなら「ギルガメシュの歩んだあの闇」にヒロインは消え、その感じ、喪失ないし死の…

日記

タイトルだけ書いてから大分放置してしまった。怠慢。 モーパッサン「女の一生」(岩波)読む。良い。 ある女の一生の、正確には半生の、見事な時間的要約である。「源氏物語」などとその点で同じか。時間の芸術。こういう、本質的なものを見つめた作品に外…

読書メモ

いくつか見たが面倒で日記にはせず。 意味がある程度あった読書は、石川淳「狂風記」、大江健三郎「ヒロシマノート」、森嶋通夫「自分流に考える」くらいか。石川はあまりに大きそうで僕の力では図りかねるが面白かった。 誰かが「狂風記」は電撃ブランドで…