2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧
一年以上にわたる旅の最中、中年大岡昇平はずいぶん疲れていたらしい。観察、分析はいまいち冴えない。しかし、対象への距離や批判精神、それらから来る健全なシニカルさはなんとか保たれている。 いい文章は、やはり帰国後、少し時間を置いてから書かれたも…
岩波新書。 いわゆる「核の冬」現象が意識されるようになったのは案外新しく、八十年代らしい。 核の冬現象は、チリよりも、火災の結果による側面が大きいらしい。すなわち、核弾頭の小威力化や減少が、ただちに核の冬減少の大幅な改善をもたらすとは限らな…