空の下

フリーランスの編集者/ライター、佐藤の日記です。主な仕事に『栗村修の気楽にはじめるスポーツバイクライフ』『栗村修のかなり本気のロードバイクトレーニング』(いずれも洋泉社)、雑誌『バイシクル21』連載「輪上生活」など。ほかにも雑誌、WEBへの執筆多数。sato.takashi0970あっとgmail.com

2009-01-01から1年間の記事一覧

1260983506**[日記]朝日朝刊

ちょっと前の朝日に面白い座談会があったのを見落としていた。「論壇の不在」をテーマとしたもの。 内容は…書くまでもないかもしれない。「丸山真男」「専門化」「総合」…。こういう語が頻出していた。すなわち、グランド・デザインを描ける人間の不在、専門…

石川淳

代表作といわれている作品の七割くらいはなんとか読んだか。なんだか良く分からないが凄い、というのがあらかたの感想かもしれないが、案外彼の文学は、少なくとも彼の生涯の全体を見通せば、明快なんじゃないか。 初期の私小説「的」文学、キリスト教を出汁…

加藤周一の死

過去の日記の移動。 人の死を最初の題にとることになってしまった。以下よそに書いた日記からの転載含む。 去年の暮れ、加藤周一が死んだ。 加藤の位置について今更述べる必要も少ないだろうが、その博識に丸山真男が舌を巻き、サルトルが感心し、喧嘩屋大岡…

移動終り。今年の四月からつけていた。 カテゴリー分けの機能があったことを忘れていた…。

石川淳

岩波の選集を片っ端から読む。amazonの古本。多分全巻を一万程度で揃えられるはず。 彼を評価出来る程の教養は無論僕になどないが、とにかく格好よい。彼の作品には性と暴力が良く表れる。その点は、その点のみ、今のメディアと同じ。氾濫するエロもどきアニ…

日記

タイトルだけ書いてから大分放置してしまった。怠慢。 モーパッサン「女の一生」(岩波)読む。良い。 ある女の一生の、正確には半生の、見事な時間的要約である。「源氏物語」などとその点で同じか。時間の芸術。こういう、本質的なものを見つめた作品に外…

アンドレ・ジッド「背徳者」

石川淳つながりでジッド「背徳者」を読む。海外の文学はほとんど読んでいないが、案外すんなり楽しめる。キリスト教、また時代背景を知らなければミシェルが背いたものの、またこの作品の本当の意味の理解は難しいだろうが、僕は単純に、青白いぼんぼんの読…

読書メモ

かなり間が空いた。 石川淳の短編をいくつか読む。「普賢」「マルスの歌」「珊瑚」「紫苑物語」「アルプスの少女」その他。「天門」もうすぐ。また座談、エッセイも多少。 加藤周一、丸谷才一、安部公房、三島由紀夫、澁澤、野坂、このへんの人があれほど「…

読書メモ

いくつか見たが面倒で日記にはせず。 意味がある程度あった読書は、石川淳「狂風記」、大江健三郎「ヒロシマノート」、森嶋通夫「自分流に考える」くらいか。石川はあまりに大きそうで僕の力では図りかねるが面白かった。 誰かが「狂風記」は電撃ブランドで…

つぶやき

Twitterが流行っている。現代人の孤独。

川島武宜

川島武宜は物書きとしては丸山に迫る法・政治学者らしいが読んだことはなかった。大学のそばのブック・オフにて百円!で購入。状態は大変よい。講義で教科書として買わされたわが大学の学生が手を付けずに売った、という光景が思い浮かんだ。もしそうである…

朝ジャ復刊

創刊五十周年らしい朝日ジャーナルを読む。面白い。このレベルの雑誌があった時代は幸せだったんじゃないだろうか。 秋葉の事件にも東浩紀や浅田彰が触れている。 思うに、秋葉原の事件は、現実とメディアを混同(ゲームと現実の境目…)した結果ではなく、現…

メモ

各分野の面白い作品について書いていきたいが、各文をどのように組織すべきか。 一般的に作品は作家別など実際的具体的な要素において分類されるようだが、作品内の抽象的な要素ごとにまとめる方法もよくある(恋愛についての芸術、など)。そしてまた、文章…

ID変更のため

取得し直す。面倒である。