空の下

フリーランスの編集者/ライター、佐藤の日記です。主な仕事に『栗村修の気楽にはじめるスポーツバイクライフ』『栗村修のかなり本気のロードバイクトレーニング』(いずれも洋泉社)、雑誌『バイシクル21』連載「輪上生活」など。ほかにも雑誌、WEBへの執筆多数。sato.takashi0970あっとgmail.com

映画

「モテキ」、「ティファニーで朝食を」、古谷実、または人と繋がること

「ティファニー…」の最後、ポールは「人のものになりあう事だけが幸福への道だ」と言い、ホリーはその言葉にめでたく説得されるが、「モテキ」の最後、夏樹の思想ないし無思想は全く逆だ。しかし終わり方としては「モテキ」のほうがいい。夏の校舎の寂寥感と…

小津「東京暮色」

これは小津の問題作だ。多分例外でもある。小津恐るべし。小津をよく見ていたらしい岡崎京子もこの作品を見たんだろうか。何となく、彼女の作品を思い出した。

しかし それだけではない。加藤周一、幽霊と語る。

渋谷にて鑑賞。想像より遥かに良かった。これは加藤周一を離れても、死を前にしたいち老人を主人公とした、死についての映画として相当のものであると思う。老人の一生に同時期の日本の歴史が重なり、最後それらは未来に向かって放られる。そして低音には、…

アバター

朝日朝刊にて映画「アバター」について特集あり。 3Dは映画館の復権に繋がるとの指摘、興味深い。仮想現実を充実させることで、具体的な「場」の地位をひたすら下げる方向に進んできたように見える技術にもこういう使い方があるのか。そのほか、新しい入れ…