空の下

フリーランスの編集者/ライター、佐藤の日記です。主な仕事に『栗村修の気楽にはじめるスポーツバイクライフ』『栗村修のかなり本気のロードバイクトレーニング』(いずれも洋泉社)、雑誌『バイシクル21』連載「輪上生活」など。ほかにも雑誌、WEBへの執筆多数。sato.takashi0970あっとgmail.com

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

大江健三郎「同時代ゲーム」と1980年の神話たち

二ヶ月ほど前、筒井康隆が朝日朝刊の連載で絶賛していたのを見て購入。ようやくこの、村=国家=小宇宙の大物語を読み終える……。 大江に関しては、朝日朝刊の連載と「ヒロシマ・ノート」だけを読んでいる。実に読みにくい文章を書く、という印象。今のところ、…

加藤周一「日本文学史序説」第二章

九世紀は、それまで移入された大陸文化の日本化の時期であり、日本文化の形を決定した時期である、と加藤はいう。 天台と真言の二つの宗派にみる「現世利益」追求の傾向即ち此岸志向。また両者は国家宗教としての側面も持つ。そのための妥協性。同時期の大陸…