空の下

フリーランスの編集者/ライター、佐藤の日記です。主な仕事に『栗村修の気楽にはじめるスポーツバイクライフ』『栗村修のかなり本気のロードバイクトレーニング』(いずれも洋泉社)、雑誌『バイシクル21』連載「輪上生活」など。ほかにも雑誌、WEBへの執筆多数。sato.takashi0970あっとgmail.com

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

野間宏「真空地帯」

筑摩現代文学大系。かなり時間を書けたが読了。その理由はこの泥みたいな文体にある。 野間の文体が、当時、結構なインパクトを与えたことは耳にしたことがある。その文体は、人間を、外と、内の両面から描こうとする「総合小説」の手段であるらしい。それは…

石川淳「六道遊行」

ちょっと時間かかったが読了。 まず、思わぬ特典がついていたことを書かなければならない。AMAZONで購入した古本だが、なんと石川の訃報記事が貼られていた。相当熱心な読者のものだったとみえる。記事はおそらく、朝日、読売、毎日のもの。コボちゃんが脇に…

しかし それだけではない。加藤周一、幽霊と語る。

渋谷にて鑑賞。想像より遥かに良かった。これは加藤周一を離れても、死を前にしたいち老人を主人公とした、死についての映画として相当のものであると思う。老人の一生に同時期の日本の歴史が重なり、最後それらは未来に向かって放られる。そして低音には、…

日本のネット社会

ちょっと前の朝日新聞朝刊にウィキペディアに関しての興味深い記事あり。 海外と比べると、日本のウィキペディアは匿名の編集者が非常に多く、また内容もアニメ漫画など娯楽に関するものが占める比率が非常に多いという。紙面には具体的に、検索数の上位に来…